2018全国障害者スポーツ大会「いきいき茨城ゆめ大会」報告

投稿日: 2019/10/14 5:41:28

10月10日、福島県庁にて結団式を行いました。

FPAからは4名の選手が福島県代表選手として選ばれ、3年連続出場となる七海竜也選手が旗手となりました。

台風19号の接近により中止が決まっていた競技の選手は結団式はおらず、いつもと様子が違った雰囲気を感じました。

結団式を終え、バスに乗り込み、県庁の皆さん、応援の皆さんに見送られて出発しました。

移動中、空は晴れていて順調に茨城に向かっておりましたが、14:05に大会の全日程中止が決まりました。

選手団はサービスエリアで待機、県担当者と総監督、各競技の監督で協議を行い、バスの中で選手の皆さんに告知をしました。

その瞬間の選手の皆さんの驚きやため息、落ち込んだ空気は痛いほど心に刺さりました。

福島県選手団はホテルまで移動し、1泊2日で帰ることになりました。

他の選手団の皆さんともお会いしましたが、帰る手段がないということでいつ帰れるか分からず悶々とした選手団もおりました。

総監督から「短い時間となりましたが楽しんで…」という言葉通り、夕食やお風呂、部屋での生活、競技を越えて交流をしました。

朝を迎え、ホテルの外の海は昨日より波が高く、台風の接近を感じました。

バスの出発まで時間がありましたので、選手団揃って近くの「めんたいパーク」まで行きました。

今回選ばれた選手の皆さんは初出場の方が多く、外出の機会も少ないそうで、年齢や居住地も違う皆さんと一緒に時間を過ごすだけで笑顔が溢れていました。

たった2日の期間ではありましたが、選手の皆さんが声を掛け合い、助け合い、笑って過ごしている姿を見て、寂しいような嬉しいような、正直なところ「もっと一緒に過ごしたかった」という思いです。

朝起きて、選手が「私が何か悪いことしたんだべか…練習したのにでらんないなんて…」とふと漏らした一言、忘れられません。

ですが、茨城県の「中止」という決断は正しく素晴らしかったです。

私たちの安全を一番に考えての決断により、台風が来る前に福島に帰って来ることができて良かったです。

1泊2日の間、大会期間中配属になる福島県担当の皆さん、受け入れから最後の見送りまでしてくれたホテルの皆さん、会えませんでしたが大会の準備をして待ってくれていた茨城県の皆さん、すべての皆様に感謝申し上げます。

選手と役員は無事に福島に帰って来ることができ、次に向けて気持ちを切り替えました。

大会に出られなかったことが、次へのモチベーションに繋がりました!!

自然災害には誰も勝てませんし、中止になったことを責めても変わりません。

来年の全国障害者スポーツ大会は鹿児島県です。

今年のリベンジを懸けて、茨城大会に選ばれた選手は来年の県総体に臨みますので、ライバル多いですよ!!

選手の皆さんは来シーズンに向けて、トレーニング頑張って行きましょう。

大会に出られない悔しさを乗り越えて楽しんできたので、思い出の写真ぜひ見てください。